大物外来アーティストの公演がたて続けに開催され賑わいをみせた今年(2023年)、11月。
首席指揮者キリル・ペトレンコ率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の来日は、とくに注目を集めた。
東京のサントリーホールをはじめ全国6都市をまわるツアー。
プログラムは、
モーツァルト:交響曲第29番
ブラームス:交響曲第4番
レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲
リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
バラエティに富む演目を披露し、このコンビによる初来日を心待ちにしていたオーケストラ・ファンを熱狂させた。

国際的なスタープレイヤーを多く擁するベルリン・フィルで、オーケストラをリードするコンサートマスターの樫本大進。
芳醇な香りにみちたヴァイオリン・ソロは「英雄の生涯」で、ひときわ印象的。
樫本の名演にも大きな喝采が送られた。